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運動が楽しくないのは、実は炭水化物の○○が原因でした
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health.hack181
2025/08/20

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こんばんは、ヘルスハックです。

実は最近、アスリートの食事に関する驚くべき研究結果を見つけてしまいました。

「炭水化物の『質』が運動の楽しさと燃え尽き症候群を左右する」

というんです。

最初、私もこれを見て「えっ、炭水化物なんてエネルギー源でしょ?質って何?」って思ったんですよね。

だって、これまで

「運動前には炭水化物をしっかり摂りましょう」
「糖質は運動のエネルギー源」

なんて、量の話ばかり聞いてきたじゃないですか。

白米もパンもパスタも、同じ炭水化物なら効果は同じだと思っていました。

でも、考えてみれば「白米と玄米」「白いパンと全粒粉パン」「お菓子とバナナ」って、同じ炭水化物でも体への影響が全然違いますよね。

もしかして、運動のパフォーマンスや心理状態にも、炭水化物の「種類」が大きく影響しているんじゃないか?

そう思って、この研究を徹底的に調べてみました。

すると、これがもう、想像以上に明確で興味深い結果ばかり。特に驚いたのが、19〜35歳の現役アスリート139名を対象にした大規模研究で、運動の楽しさや燃え尽き症候群にまで影響が及んでいたということだったんです。

今日は、その科学的発見をみなさんとシェアしたいと思います。

あ、でも最初にお断りしておきたいのが、これは「炭水化物を控えましょう」という話ではありません。実は、同じ炭水化物でも「選び方」によって、運動への取り組み方が大きく変わる、という話なんです...

139名のアスリートが教えてくれた衝撃の事実

みなさん、こんな経験ありませんか?

「トレーニング前にしっかり食べたのに、なぜかやる気が出ない」
「最近、運動が楽しくなくなってきた」
「頑張って練習してるのに、燃え尽きた感じがする」

実は、これらには明確な科学的理由があったんです。

トルコで行われた画期的な研究では、バレーボール選手76名、フットボール選手36名、その他のスポーツ選手27名を含む現役アスリート139名を対象に、炭水化物の質と心理状態の関係を詳しく調べました。

研究者たちは、炭水化物の「質」を4つの要素で評価したんです。

炭水化物品質指数(CQI)の4要素:

  1. 食物繊維摂取量
  2. 全粒穀物と精製穀物の比率
  3. グリセミック指数(血糖値の上がりやすさ)
  4. 固形炭水化物と液体炭水化物の比率

そして参加者を、最も質の低いQ1グループから最も質の高いQ5グループまで5つに分けて比較したところ...

結果は正直、衝撃的でした・・・

「質の高い炭水化物」群で起こった驚きの変化

Q5グループ(最も質の高い炭水化物を摂取)のアスリートは、Q1グループ(最も質の低い炭水化物を摂取)のアスリートと比べて、身体活動の楽しさスコアが有意に高かったんです!

さらに詳しく分析すると、炭水化物品質指数(CQI)と以下の関係が明らかになりました。

正の相関(質が高いほど良くなる):

  • 身体活動の楽しさ(r: 0.290)
  • 固形炭水化物からの摂取
  • 全粒穀物からの摂取

負の相関(質が高いほど悪化を防ぐ):

  • 燃え尽き症候群スコア(r: -0.205)
  • グリセミック指数
  • 液体・精製穀物からの炭水化物摂取

つまり、同じカロリーの炭水化物でも、「質」によって運動への取り組み方や心理状態が大きく変わっていたということなんです。

なぜ炭水化物の「質」が心理状態まで変えるのか?

「でも、なぜ炭水化物の種類で気持ちまで変わるの?」

その答えは、体の中で起こっている複雑なメカニズムにありました。

質の高い炭水化物(全粒穀物、食物繊維豊富な食品など)は、血糖値を安定させ、持続的なエネルギー供給を可能にします。これにより・・・

1. 安定したパフォーマンス
血糖値の急激な上下がないため、運動中のエネルギー切れや急激な疲労感を避けられる

2. 筋グリコーゲンの効率的な補充
質の高い炭水化物は、運動で消費された筋肉のエネルギー(グリコーゲン)をより効率的に回復させる

3. 栄養密度の高さ
研究では、Q5グループは炭水化物だけでなく、ビタミンA、E、K、B群、ビタミンC、さらにカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などの重要な栄養素の摂取量も有意に高かった

つまり、質の高い炭水化物を選ぶことで、エネルギー源としての効果だけでなく、全体的な栄養状態も向上していたんです。

具体的にはどんな炭水化物を選べば良いのか?

「じゃあ、具体的にどんなものを食べれば良いの?」

研究結果から導き出される「質の高い炭水化物」の特徴としては・・・

おすすめの炭水化物

  • 玄米、雑穀米
  • 全粒粉パン、全粒粉パスタ
  • オートミール
  • さつまいも、じゃがいも
  • バナナ、ベリー類
  • 豆類(大豆、小豆など)

避けたい炭水化物

  • 白米のみ(玄米との組み合わせならOK)
  • 白いパン、白いパスタ
  • お菓子、ケーキ類
  • ジュース、スポーツドリンクの過度な摂取
  • ファストフードの炭水化物

重要なのは「完全に避ける」のではなく、「質の高いものの比率を増やす」ということ。

運動のタイミングによる使い分け

研究では、運動のタイミングによって最適な炭水化物が異なることも示されています。

運動前(2-3時間前):

  • 食物繊維豊富で低グリセミック指数の食品
  • 玄米おにぎり、オートミール、バナナなど

運動中:

  • 消化しやすい高グリセミック指数の食品
  • スポーツドリンク、バナナ、エネルギーゲルなど

運動後(30分以内):

  • 筋グリコーゲン回復のための炭水化物
  • おにぎり、パスタ、フルーツなど

つまり、一律に「質の高い炭水化物だけ」ではなく、タイミングに応じた使い分けが重要だということです。

実際に試してみると...

研究参加者の中で、質の高い炭水化物を多く摂取していたQ5グループの特徴を見ると・・

摂取量の違い:

  • 炭水化物:627.9g(Q1群:226.3g)
  • タンパク質:216.5g(Q1群:112.6g)
  • 食物繊維:109.3g(Q1群:26.7g)

注目すべきは、Q5グループは炭水化物もタンパク質も多く摂取していたということ。つまり、「質を重視しつつ、必要な量もしっかり確保する」ことが重要だということです。

実践的な取り入れ方

「具体的にどうやって実践すれば良いの?」

まず重要なのは、完璧を求めすぎないこと。いきなり全ての炭水化物を変える必要はありません。

段階的な改善方法:

レベル1:置き換えから始める

  • 白米の一部を玄米に変える(最初は1:1の割合から)
  • 白いパンを全粒粉パンに変える
  • おやつをフルーツに変える

レベル2:タイミングを意識する

  • 運動前は食物繊維豊富な食品を選ぶ
  • 運動後は消化しやすい炭水化物を摂る
  • 間食は加工食品より自然な食品を選ぶ

レベル3:全体的な質を向上させる

  • 食事全体の栄養バランスを意識する
  • 加工度の低い食品を選ぶ習慣をつける
  • 水分は清涼飲料水より水やお茶を中心に

科学が教えてくれた新しい炭水化物の常識

この研究が教えてくれたのは、「炭水化物は量だけでなく質が重要」ということでした。

質の高い炭水化物を選ぶことで、運動のパフォーマンスが向上するだけでなく、運動への楽しさが増し、燃え尽き症候群を予防できる可能性がある。

しかも、必要な栄養素も同時に摂取できるため、全体的な健康状態の向上も期待できる。

運動を続けるモチベーションが下がっている方、最近トレーニングが楽しくないと感じている方は、もしかすると炭水化物の選び方を見直してみると、新しい発見があるかもしれません。

小さな変化から始めて、徐々に質の高い炭水化物の比率を増やしてみてください。きっと、運動への取り組み方が変わってくるはずです。

それでは、今日はこの辺で。

ありがとうございました。

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